外為取引入門
 

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外国為替は、短時間の間にレートが上下します。また、24時間取り引きされています
から、寝ている間に買った通貨が暴落(売った通貨が暴騰)してしまうこともあり得ま
す。さて、例として、10万円の証拠金でドル/円を1ドル=110.00円の時に1万ドル買っ
たとします。手数料やスワップ金利、育毛剤を無視して考えると、1ドルが1円下がるご
とに1万円の損失が発生します。10円下がると10万円の損失が発生し、証拠金がなく
なってしまいます。業者の方も証拠金がなくなってさらに損が出た場合、
ウィークリーマンション・マンスリーマンションの不足分を顧客から回収できないと困り
ます。そこでこうなる前に追加証拠金(追証)の払込を要求したり、自動的に取引を精算(ロスカット)してしまったりします。追証や
ロスカットの基準は業者によって異なります(追証を要求せずに警告のみ行う業者や全く警告を行わず、ロスカットのみ行う業者も
あります)。しかし、こうなる前に、損失が出たらあきらめて「損切り」することも必要でしょう。外国為替証拠金取引では、損切りの
ための注文方法として、「逆指値」(ストップ売買)というものがあります。ストップロス(S/L)とも呼びます。通常の指値
は「指値まで値上がりしたら売る、値下がりしたら買う」ですが、逆指値は「指値まで値上がりしたら買う、値下がりしたら売る」と
いうものです。例えば、1ドル=110.00円でドル/円を買っていて、108.00円で逆指値売りの注文を出しておけば、寝ている間にド
ルが暴落しても、1ドルにつき2円の損失ですみます。為替は突然乱高下することがあります。個人投資家(特に本業を持つ投資
家)の場合、24時間相場を見ているわけには行きませんから、逆指値で損失を最小限に押さえておく必要があります。ただし、現
在の価格に近いところで逆指値を出しておくと、ちょっとした相場の変動で一瞬だけ逆指値に達して売買が成立してしまうこともよ
く起こります。逆指値はあくまでも安全弁と考えて、少し離れたところに設定しておいた方がいいでしょう。逆に、値上がり局面で
は、逆指値をこまめに上げていき、利益確保を図ります(トレーリングストップ)。取引システムにトレーリングストップが組み込まれ
ているものもあります(FXCM, Saxo, GFTのシステムなど)。なお、株式や脱毛商品ではストップ安(ストップ高)が続いて、取引した
くてもできないことがしばしば起こりますが、外国為替取引は非常に流動性が高く、大損はしても、全く取引できなくなるというよう
なことは余り起こりません。その意味では、外国為替はリスク管理を怠らなければ安全、ということもできます。かといって、レバレ
ッジをかけすぎると週明けに値が飛んだ場合に証拠金以上の損失が生じることがありますので、リスク管理を怠ってはいけませ
ん。外国為替は、「生き馬の目を抜く」世界です。プロのトレーダーたちは、さまざまな方法で利益を狙ってきます。その1つが「スト
ップハンティング」です。さて、例として、ドル/円が1ドル=106円から108円のレンジで変動しているとします。多くの投資家たち
は、このレンジ内で変動すると考え、レンジ取引を狙う(レンジ内の安値で買い、高値で売る)者も、レンジブレークを狙う(レンジか
ら外れたところで大きく変動することを狙い、レンジの少し下で売り、少し上で買う)者も、レンジを少し外れたところにストップのオ
ーダーを置いています。これを逆手に取り、ストップを狙って買い進んでいくと(あるいは売り進んでいくと)、ストップが多く置かれ
ているところ(例えば108.50円や105.50円)で一気に値が変動します。そこで、今度は買いポジションを売り抜け(売りポジションを
買い抜け)、元のレンジに戻っていきます。ストップを置いていた投資家たちは損を確定してしまうか、高値で買った(安値で売っ
た)ポジションを掴まされてしまうか、となり、逆にストップハンティングを仕掛けたトレーダーたちが儲けを手にすることになります。
ストップハンティングを仕掛けるのは大きな資金を持ち、常時為替レートをチェックできるトレーダーたちだけです。24時間相場を見
ているわけにいかない多くの個人投資家たちは、リスク管理のために置いておいたストップを狩られてしまい、損失が確定してし
まいます。また、ストップハンティングと同じような仕掛けとして「オプション」絡みの操作があります。オプションの中でも「エキゾチ
ックオプション」と呼ばれるオプションの一種であるバリアオプションは、オプションの権利が発生(ノックイン)あるいは消滅(ノック
アウト)する条件として、「ある特定の価格に一瞬触れる」ことが決められています。例えば、「一瞬でも1ドル110円を下回ったら権
利が消滅するオプション」を売っている金融業者(銀行、証券会社など)は、無理矢理1ドル110円になるようにドルを売りまくり、い
ったん110円を下回ればオプションの権利が消滅して利益が確定しますので、売ったドルを買い戻します。しかし、1ドル110円を割
り込み、「まだ下がる」と判断した個人投資家のストップ売りは損失となってしまいます。このように、為替はさまざまな思惑もあっ
て動いているため、外国為替は非常に難しい取引です。個人投資家としては、このような動きで資金を失わないように注意を払う
必要があります。レバレッジを効かせた取引ではあっという間に資金を失うことにもなりかねません。十分な余裕を持って取引に
臨むことが必要です。
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